ちょっと最近の事でも・・・。
年末に本家のおばちゃんが亡くなって、
今度はウチの会社に長年勤めて、ウチの親父とこの会社を共に育ててくれて、
俺のちっちゃい時からず〜っと近くに居たおじさんが入院してて、
あと1ヶ月持つかどうか・・・なんて現状。
メッセとか外面は陽気だろうけどね。正直凹んでる。


本家のおばちゃんにも世話になったなぁ。
行けばいつも「しげちゃん、しげちゃん」言ってさ。おやき作ってくれたり。
あぁ、あのおやきはおいしかったなぁ・・・って。
もうあのおばちゃんのおやきは食べれないんだね。


この歳になると幾つか人の死際ってのを見てきた訳だけどさ。
こう俺に近い存在であればあるほど凹むよ。
ま、それを見送りつつ明日を生きるってのが生きてるモノの道なんだろうけどね。


昨日そのおじさんの見舞いにいってさ、おじさんも知ってるんだよ、あと僅かしかない命だって。
体を見れば骨と皮、発する言葉も弱々しい。
俺は子供の頃いっつも「おっちゃん、おっちゃん!」って呼んでて遊んで貰ったし、
飲みにも行ったし、焼き肉にも行ったな〜。温泉にも行ったし・・・。
ホント家族だったな。
俺がウチの会社に戻ってくるまでキッチリ仕事して守っててくれてさ。
暫くは一緒に働いて色々教えてもらって。
ウチ辞めてからも畑で作ったネギや芋持ってきてくれたり。
想い出がいっぱい。


でも、もうすぐいなくなっちゃうんだな・・・


お見舞いに行った時、個室に居てさ。ちょっと薄暗い照明の中、夕飯食べてた。
「ちょっと暗いから明るくしようよ」って照明明るくしてさ。
5分粥とちょっとしたおかず。くだらない世間話しながらゆっくり食べてたよ。
それでも残しちゃったんだけどね。
くだらない話してないと泣き崩れそうだった。


でね、行った以上帰らなきゃいけないし・・・
最後に「んじゃ、長居しちゃ悪いから帰るね」って言ってさ。
そしたら・・・ スッ と手を出してさ、「握手したい」って。弱々しい握り返し・・・
もう「がんばってね!」位しか言えなかった。
「じゃ〜元気でな」っておっちゃん言ってた。けど顔を見れない。
涙でボロボロの顔なんか見せられないよ。
背を向けて右手上げて「じゃ〜ね」って言ってカーテン閉めて部屋出たときにさ、
病室から「じゃ〜な」て聞こえた。
看護士や見舞いの人が居る中、泣き崩れた。


家に帰ってきてからもさ、色々考えちゃった。
自分の死期をわかってて、入院して、色んな人が見舞いに来て・・・
でも寝るときは暗い病室で、何も無い天井を見ながら1人。
寂しいなんて言葉で言いあらわせないよ。
そして消えていくんだよね・・・
もう工場でラジオ聞きながらよく吹いてた口笛も聞けないんだね・・・
でも俺や身内の心の中には俺らが生きてる以上、ずっと消えずに残ってるからね!


まだ生きてるってのにこんな事書いちゃったよ。
なんか気持ち整理したくってね。
メソメソして凹んでばっか居られないしね!



追記。2005年1月25日 午後6時 更新
2005年1月21日 午後3時 死去。
残された者たちは決してあなたの事は忘れないでしょう。
安らかにお眠りください・・・